こんにちは!うぉさかなです。
桜が咲き始める頃、大阪湾でも春のおとずれを告げる魚が釣れ始めます。
みなさん、「アブシン」ってご存知でしょうか?
ネットでアブシンを検索すると、お肉の部位が出てきますが、お肉の方じゃありません---(;゚Д゚)---!!!
アイナメの子供のことを「アブシン」といいます。
この記事では、春のおとずれを告げる魚、
「アブシンをウキ釣りで釣る方法!」
を紹介します。
小さなアブシンを石ゴカイをエサにウキ釣りで狙います。
暖かくなってきたから、そろそろ釣りに行こうかなーと考えている方、アブシン釣りで今シーズンのスタートを切ってみてはいかがですか?
【もくじ】
- 1.アブシンってどんな魚?
- 2.アブシンが釣れる時期と時間
- 3.アブシンが釣れる場所
- 4.アブシン釣りのタックル
- 5.アブシンのウキ釣り仕掛け
- 6.アブシン釣りのエサ
- 7.アブシンの釣り方
- 8.アブシンのアタリと合わせ方
- 9.アブシンをたくさん釣るためのコツ
- 10.アブシン釣りで注意すること
- 11.アブシンの締め方と持ち帰り方
- 12.アブシン釣りに持っていく道具
- 13.アブシンの料理
- 14.まとめ
1.アブシンってどんな魚?
アイナメという魚を関西ではアブラメと呼び、魚の幼魚のことを新子(しんこ)といいます。
アブラメの新子で「アブシン」。
そのままですね---(゚◇゚)---!
今回狙うアブシンは、体長6cmほどのとても小さな魚です。
アイナメは根魚なのでカサゴなどと同じように、障害物周りで生活しますが、生まれたての小さなアブシンは、表層付近で群れを作り堤防周りを回遊しながら生活しています。
見た目も親とは全く異なり、お腹側は銀色で背中側が緑や青色をしていて、イワシのように見えます。
初めて見たとき、「これがアイナメになるの?」と不思議な感じでした。
このイワシのような見た目のアブシンは、1カ月もすると徐々に親と同じ形、色に変化していき、個々に障害物周りで生活するようになります。
5月頃には、10~15cmに成長したアブシンがちょい投げや堤防際の探り釣りでよく釣れるようになります。
大きくなったアブシンの釣り方(堤防際での探り釣り)はこちらの記事で(゚∀゚)↓
www.wosakana3.com
アブシンは、アイナメの子供---(゚∀゚)---!
2.アブシンが釣れる時期と時間
今回狙う小さなアブシンは、春先3月中旬から4月中旬ぐらいまでの1カ月ほどの期間限定の釣りになります。
釣れる時間は、昼間。
朝まづめ、夕まづめに特別よく釣れるというわけでもないので、朝早くから出掛けなくても大丈夫です---(ΦωΦ)---!
春先の昼間に釣る---(゚∀゚)---!
3.アブシンが釣れる場所
堤防や敷石帯などが釣り場になります。
小さなアブシンを見つけるのはなかなか難しいので、ネットの情報で実績のある場所に釣りに行くのが確実ですね。
実績のある堤防---(゚∀゚)---!
4.アブシン釣りのタックル
魚がとても小さいので、竿はやわらかめの堤防竿などを使って下さい。私はアジングロッドを使っています。
リールは、小型のスピニングリールが軽くていいですね。
道糸は、ナイロンラインの2号がおススメです。
リールを付けずに、のべ竿で釣るのも楽しいですね。
のべ竿を使うときの道糸もナイロン2号で大丈夫です。
私がアブシンを釣るときに使うタックルを紹介します。
よかったら参考にして下さい~(´▽`)/
①釣竿
私はメジャークラフトのアジングロッド、
「メジャークラフト ソルパラ SPS-S702AJI 」
を使っています。
アジングを始めようとしたとき、1万円以下で買える手頃な竿を探しているときに見つけたロッドですが、エサ釣りにも使える大のお気に入りロッドになっています。
細いソリッドの穂先は、小さな魚を釣るときによく曲がってくれるので掛けた魚をバラしづらく、魚の引きを楽しめます。
穂先部分がやわらかく、バット部分(竿の根本)が硬い先調子の竿で、竿が軽いため、片手でも即合わせが可能です。
テトラ帯や足場の高い堤防でもよく釣りをするので、少し長めの7ft(約2m10cm)を選びました。
磯竿に比べると短いため、軽く取り回しも楽なので手返しもよくなります。
アジング、メバリング、虫ヘッド釣法の他、サビキ釣りやちょい投げ釣り、ウキ釣りなど色々な釣りに使っています。
本来はルアー用の竿ですが、1本持っていれば色々なエサ釣りにも使えるとても汎用性が高い(なんでも使える)竿です(´▽`)/
私の持っている物は、1つ前のモデルで現在は新しいモデルが発売されています。
現行モデルはこちら↓
竿はやわらかめの竿---(゚∀゚)---!
②リール
私はダイワの小型スピニングリール、
「ダイワ '18 フリームス LT1000S」
を使っています。
ダイワリールの入門モデルではありますが、マグシールド、ロングキャストスプール、タフデジギアなどダイワを代表する機能が搭載(とうさい)されています。
フリームスの中では、1番小さいサイズになり、トラウトフィッシングやアジング、メバリング用ですが、エサ釣りの小物釣りにもとても使いやすいリールです。
スプール(糸を巻く部分)が浅溝スプールを採用しているので道糸があまり巻けませんが、ちょっとしたウキ釣りやちょい投げでは、逆にそれが使いやすく下巻きなしでちょうどいい糸の量(使う分+トラブルがあってもいける分)を巻くことが出来ます。
自重185gと軽いので、アジングロッドと合わせて使うと一日中釣りをしても疲れません。
小型のリールが好きな方にはおススメのリールです。
小型スピニングリールがいい━(゚∀゚)━!
③道糸
私はダイワのナイロンライン、
「ダイワ ジャストロン2号」
を使っています。
私は釣行1~2回でラインを巻き替えるようにしているのですが、このラインは値段も安く、500m巻いてあるので、気軽に巻き替えることが出来ます。
クセがなく、しなやかでとても使いやすいラインです。
私は透明のクリアーというカラーしか使いませんが、イエローやピンクなどの色も選べます。
道糸はナイロン2号━(゚∀゚)━!!!
④のべ竿
私が使うのべ竿は、
「ダイワ 波紋J 硬調18」
を使っています。
18尺(5m40cm)の長さで、カーボン含有率99%でそこそこ軽く作られているので片手でスナップをきかせて、クッっと合わせることが出来ます。
しなやかに曲がり、パワーもあります。30cm越えのアコウを抜き上げても大丈夫でした。
メバルやコッパグレの引きを楽しみたいなーと思ったときに、よく使います。
アブシンを釣るには硬すぎると感じますが、他の釣りにも使うことを考えるとこのぐらいの固さがある方がいいと思います。
アブシンが回ってくる間、竿を持ち続けるのはしんどいので、竿を地面に置いても仕掛けが海に届くように、長さは4.5m(釣り場によりますが)以上ある方がいいと思います。
のべ竿なら4.5m以上がいい---(゚∀゚)---!
5.アブシンのウキ釣り仕掛け
・パニック仕掛け
仕掛けは、㈱オーナーばり の「パニック仕掛け」を切って使います。
パニック仕掛けは、豆アジ、サバ、タナゴなど堤防での五目釣り用の仕掛けで、極小のハリ(金細袖針)が使われているのが特徴です。
小さなアブシンは、口もとても小さいので、私はパニック仕掛けのラインナップ中でも、一番小さいサイズの「2号」を使います。
・ウキ仕掛け
パニック仕掛けは、12本のハリが連結されているのですが、そのまま使うとアブシンが釣れた後、仕掛けがからんで大変なので、私はハリが4本になるようにカットして使います。
ハリが4本でも、アブシンが暴れると仕掛けがからんでしまうのですが、4本であればほどいて元通りに戻せます---(゚∀゚)---!
ウキは、ポリカンウキ8号、オモリは割ビシ(サイズは大大)をラインの一番下に取り付けます。
切ったパニック仕掛けと道糸の接続は、自動ハリス止めを使います。
パニック仕掛けを切って使う---(゚∀゚)---!
①仕掛けの作り方
- 道糸にウキゴムを通して、玉ウキをセットします。
- 道糸の先に、自動ハリス止めを結びます。
- パニック仕掛けを袋から取り出し、上から4本目のハリまで引き出します。
- 4本目と5本目のハリの間でカットします。
- 幹糸の下側(4本目の下)に割ビシを取り付けます。
- 自動ハリス止めに、幹糸の上側を挟んで出来上がりです。
※割ビシを取り付けるとき、外れないように本来であれば結びコブを作るのですが、幹糸が短過ぎてコブが作れないので、コブ無しで取り付けます。割ビシからラインが抜けやすいので、プライヤーでしっかりと潰して取り付けて下さい---(;゚Д゚)---!
※自動ハリス止めは、V字型になった穴にラインを通して、下側に引っ張ればラインがV字型の溝に挟まりラインを固定することが出来ます。引っ張り過ぎると切れてしまいますので、溝に挟まったら引っ張るのをやめて下さい。
仕掛けを作るとき、仕掛けがからまない様に慎重に作る---(゚∀゚)---!
②仕掛け作りに使う道具
仕掛けを作るために必要な道具を紹介します。
1.パニック仕掛け
私がよく行く釣り具屋さんで売っている中で、一番小さなハリの仕掛けがこれでした。
ハリはとても小さな袖針の2号を使用しているので、小さなアブシンの口にも問題無く掛かります。
ワカサギ用の仕掛けでもOK---(゚∀゚)---!
2.ポリカンウキ
ウキは、ポリカンウキでも玉ウキでも何でもいいです。
私は、タカミヤのポリカンウキ8号(オモリ負荷:割ビシ大大 )を使用します。
仕掛けが浮けば、どんなウキでもOK---(゚∀゚)---!
3.オモリ
オモリは、使うウキのオモリ負荷に合ったものを使って下さい。
私は、8号のポリカンウキのオモリ負荷が割ビシの大大だったので、第一精工の割ビシ 大大 を使いました。
仕掛けの作り方のところでも書きましたが、幹糸に結びコブが作れなかったので、割ビシを取り付けるときにはプライヤーで思いっきり割ビシを潰しました。
ウキの浮力に合わせたオモリ---(゚∀゚)---!
4.自動ハリス止め
糸を結ばなくても、接続出来るようにV字型に加工されているサルカンを自動ハリス止めと呼びます。
大きな魚を釣るには不向きですが、ハゼやサヨリのような小魚を釣るときには、すぐにハリス交換出来るので便利です。
今回は、パニック仕掛けを途中で切って使うため、糸が短く結ぶことが出来なかったため自動ハリス止めを使用しました。
糸を自動ハリス止めに挟むときは、V字型の穴に糸を通した後、ゆっくりと糸を溝に挟んで固定します。
仕掛けを切って使うから自動ハリス止めが必要---(゚∀゚)---!
6.アブシン釣りのエサ
エサは、石ゴカイを使います。
アミエビなどの撒きエサは無くても大丈夫です。
小さく切って使いますので、石ゴカイも少しだけでいいです。
上の写真の量で300円分ですが、いっぱい余ります---(;゚Д゚)---!
エサは石ゴカイ---(゚∀゚)---!
・エサの付け方
石ゴカイは5mmぐらいに切って、ハリいっぱいにセットします。
ハリから石ゴカイがはみ出るほど大きく付けると、アブシンの口の中に入らなくなるので気を付けて下さい。
石ゴカイはヌルヌルでつかみづらいですが、石粉と呼ばれる滑り止めを使うと驚くほどハリにセットしやすくなります。
ハリにセットした石ゴカイは、ボロボロになってもアブシンが食い付いてくるので毎回仕掛けを上げる度に交換する必要はありません。
ハリいっぱいで、たらし無し---(゚∀゚)---!
7.アブシンの釣り方
- アブシンは堤防近くの表層付近を群れで回遊しているので、ウキ下(水中の仕掛けの深さ。今回は先端に付けたオモリからウキまでの長さ)を40cm程度にセットします。
- ハリ(4本)にそれぞれエサの石ゴカイをセットします。
- 足元から2~3mのところに振り込み(落とす)ます。
- あとはアブシンの群れが回ってくるのを待ちます
アブシンの群れが回ってくると水面に小さな波紋が出来たり、水面にうっすら姿が見えます。すぐにウキにアタリがきますので、かまえておいて下さい!
アブシンはシェイクしながらアピールすると、寄ってくることもありますが、群れが通るタナにエサがあれば何もしなくても食い付きます。
回ってきたアブシンの群れは、そのまま通り過ぎていきますので、また仕掛けを入れて待つの繰り返しになります。
仕掛けを入れてアブシンが来るのを待つ---(゚∀゚)---!
8.アブシンのアタリと合わせ方
アブシンの群れが回ってきて、ウキの下までくると何匹かがエサに食い付きウキがピクピク動きます。
これがアタリになります。
魚が小さいので、8号のウキが水中に沈むことはありません。
エサに食い付いたアブシンは、勝手にハリ掛かりしてくれるので合わせる必要はありません。オートマチック合わせです( ̄∀ ̄)。
ウキがピクピクしているとき、水中を見るとハリに掛かったアブシンが暴れて銀色にギラギラ光りますので、そのときにそっと竿を上げて下さい。
これで1匹ゲットです~(´▽`)/
勝手に掛かる---(゚∀゚)---!
9.アブシンをたくさん釣るためのコツ
①アブシンがいるところを探す
水面をよく見てアブシンが回ってくるところを見つけて、釣りを始めて下さい。
水面に波紋を作りながら群れを作って泳いでいるのがアブシンです。
じっと動かず浮いたまま群れている小魚は、別の魚です。
アブシンの群れを見つける---(゚∀゚)---!
②竿を2本出す
仕掛けを入れて待っているとアブシンの群れが回ってきてエサに食い付くのですが、小アジのような大きな群れではないからか、4本全てのハリに掛かることはなかなかありません。
2匹ぐらいがハリに掛かり、上げてくるときに1匹外れて逃げていき、1匹だけゲットってのが大半です。
そして、その1匹を外している間に、群れはどこかへ行ってしまいます ---(T▽T)---!
そこで同じ仕掛けをもう1つ用意し、2本の竿でアブシンを狙うと釣果が2倍になります。
竿を2本出して釣果2倍---(゚∀゚)---!
③追いかけていく
釣り場に他の釣り人がいないときは、釣れたアブシンをクーラーに入れた後、竿を持って群れを追いかけていくのもいいですね。
群れの先に仕掛けを落とせば、また食い付くので効率よく釣ることが出来ます。
他の人がいなければ魚を追いかけていく---(゚∀゚)---!
10.アブシン釣りで注意すること
・風が無い日に釣りに行く
釣りに出掛けるときは、風の無い日を選んで下さい。仕掛けが軽いので風が吹いていると、アブシンが回ってくる前に堤防際まで流されて釣りになりません---(;゚Д゚)---!
風が強い日は悲惨---(;゚Д゚)---!
・仕掛けを丁寧に扱う
アブシン釣りの仕掛けは、糸は細いし、ハリは小さいのでとてもからみやすいです。ハリが4本になるよう仕掛けを切って使用することをおススメしましたが、4本でもよくからみます。
丁寧に仕掛けを扱って、からまないように釣りをして下さい。
仕掛けがからみやすい---(;゚Д゚)---!
11.アブシンの締め方と持ち帰り方
釣れたアブシンは、新鮮なまま持ち帰っておいしく頂きたいですね。
アブシンの締め方と持ち帰り方を紹介します。
クーラーにたくさんの氷を用意していき、釣り場で海水を汲み、氷が浸かる程度にクーラーに入れ氷水(潮氷)を作ります。
釣れたらすぐにクーラーに入れて、氷締めにします。
釣りが終わって、帰るときには海水を捨てても大丈夫です。
氷締め---(゚∀゚)---!
12.アブシン釣りに持っていく道具
竿、リール、タックルボックス(仕掛け)、クーラー(保冷剤、氷)、水汲みバケツ、エサ箱、エサ(石ゴカイ)、石粉、タオル、ハサミ、プライヤー、フィッシュグリップ、ビニール袋、イスなど。
仕掛けの予備は、いくつか持っておいた方が安心ですね。
のべ竿を使うときは、道糸が必要です。
春のポカポカ陽気の中で釣りをするので、お弁当を持っていくのもいいですね。
弁当---(゚∀゚)---!!!
13.アブシンの料理
小さなアブシンは、唐揚げが最高に美味しいです。
頭が付いたまま揚げてもいいのですが、私は気になるので頭と内臓を取ってから唐揚げにします。
小さいので骨も全然気になりません。
レモンをしぼって食べたら・・・、激ウマ--(゚∀゚)---!!!
唐揚げサイコー---(゚∀゚)---!
14.まとめ
この記事では、「アブシンをウキ釣りで釣る方法」を紹介しました。
春先にしか釣れない期間限定の小さなアブシン。
足元に小さなハリに石ゴカイをつけたウキ仕掛けを浮かべておけば、アブシンの群れが回ってきて簡単に釣れます。
水面を見ていると群れが寄ってくるのが分かるので、
キタ---(゚∀゚)---!
って感じで興奮します。
小さいので全然引きませんし、周りのおじさんには、「エサにするんかい?」と言われることもありますが、こんな小さなアブシンでも釣れるとうれしいんです(´▽`)/
そして・・・、唐揚げにすると最高に美味しいんです!
釣り過ぎ注意!食べる分だけでお願いしますね。
マイナーな釣りですが、ぜひ1度やってみて下さい!
では、また~(´▽`)/
石ゴカイの扱い方は、こちらの記事で↓
アブシンのから揚げの作り方は、こちらの記事で↓