こんにちは!うぉさかなです。
海ではいろいろな種類の魚が釣れますが、釣りに使うエサにもたくさんの種類があり、狙う魚や釣り方に合わせてエサを使い分けています。
オキアミやアオイソメと共に、海釣りで使われるエサの中でメジャーな存在として、「石ゴカイ」というエサがあります。
石ゴカイは釣り具屋さんで生きたまま売られており、ハリに刺してからもクネクネと動くので、その動きに興味をひかれて魚が寄ってきます。
小さな魚を中心にいろいろな魚が狙え、値段も安いので私もよく使っています。
そんな石ゴカイですが、結構弱りやすく、適切に扱ってあげないと鮮度(元気)が保てません。
せっかく生きているエサを買ったのに、動かなかったら嫌ですよね---(T▽T)---!
この記事では、
「石ゴカイの扱い方と鮮度を保つ方法」
を紹介します。
石ゴカイの取り扱いに少しだけ気を使ってあげることで、鮮度を保つことが出来ます。
ハリに刺した後も元気に動く石ゴカイで、釣果倍増を狙って下さい(´▽`)/
【もくじ】
- 1.石ゴカイってどんなエサ?
- 2.石ゴカイはどんな釣りに使うの?
- 3.石ゴカイの買い方
- 4.石ゴカイの鮮度を保つ方法
- 5.石ゴカイの扱い方
- 6.石ゴカイの刺し方
- 7.余った石ゴカイはどうする?
- 8.まとめ
1.石ゴカイってどんなエサ?
石ゴカイは、海に住んでいるミミズのような生き物で、体の側面に足のようなものがたくさん生(は)えていて、ウネウネと体をくねらせて移動します。
水中を泳ぐことも可能です---(゚∀゚)---!
浅い泥砂帯に生息していて、潮干狩りなどをしているとたまに出てくることがあります。
体は伸び縮みしますが2mmほどの太さで、よく伸びれば10cmぐらいの長さがあり、赤みがかった色をしています。
関西では「石ゴカイ」、関東の方では「ジャリメ」と呼ばれ、釣りのエサとしてよく使われます。
身がやわらかく、食い込みがいいのが特徴で、小型の魚を狙うときの万能エサ(なんでも釣れるエサ)です。
ハリには、1匹そのままで使ったり、切ってから使ったりしますが、切った後でも鮮度が良ければクネクネと動きアピール抜群です。
小物釣りの万能エサ---(゚∀゚)---!
2.石ゴカイはどんな釣りに使うの?
ハゼやキスなどの投げ釣りで、1番使われているエサです。
投げ釣りでは、重いオモリを使った仕掛けで沖の方にいる魚も狙いますので、オキアミなどでは投げた衝撃で外れて飛んでいってしまいます---(;゚Д゚)---!
そのため、ハリから外れにくくサイズ的にも丁度いい石ゴカイがよく使われます。
投げ釣りの他には、メバルやアジ、コッパグレなどのウキ釣りに使われたり、堤防際の探り釣りや、穴釣りなどどんな釣り方にも使えます。
最近人気のジグヘッドにエサを付けて釣る「虫ヘッド釣法」にもぴったりのエサです。
石ゴカイをエサにした「中アジのウキ釣りの仕方」は、こちらの記事へ↓
www.wosakana3.com
石ゴカイをエサにした「メバルの虫ヘッド釣法の仕方」は、こちらの記事へ↓
www.wosakana3.com
石ゴカイをエサにした「メバルのウキ釣りの仕方」は、こちらの記事へ↓
www.wosakana3.com
投げ釣りの定番エサ---(゚∀゚)---!
3.石ゴカイの買い方
釣り人の間では、生きたままで使うエサを「生きエサ」、その中でもゴカイ類を「虫(むし)エサ」と呼びます。
虫エサは海の近くにある釣具屋さんで購入可能で(街中の釣り具屋さんには置いていないことが多いです。)、グラム単位や数百円単位で売られています。
お店によって値段も違いますし、最低30gから販売してくれるなどその店独自のルールが決まっていますので、お店の人に確認してみて下さい。
私がよく行く大阪のお店は、最低300円からの販売で、上の写真の量で300円分になります。
私の場合、1人でちょい投げやウキ釣りをするときは、300円分あれば十分1日遊べています。
お店によって値段も違いますが、石ゴカイの鮮度の良し悪し(元気かどうか)もあります。
仕入れ先やお店での保管状況によるものだと思いますが、購入時点で石ゴカイが切れていたり、弱っていたりするお店もありますので、いくつかのお店で購入してみて、いい石ゴカイを置いているお店を見つけて下さい!
お店で石ゴカイを買うときには、プラスチックや発泡スチロールの入れ物に、保湿用の粉と一緒にイソメ類を入れてくれます。
↑私がよくいく大阪のお店の前には、ゴカイ類の自動販売機まであり、夜、閉店した後でもゴカイを買うことが出来ます。
ちなみに自動販売機では、1パック、アオイソメ300円、石ゴカイ500円でした。
私は利用したことがありませんが、最近ではネットでも石ゴカイが購入できるようですね。
海の近くの釣り具屋さんで購入出来る---(゚∀゚)---!
4.石ゴカイの鮮度を保つ方法
石ゴカイをエサとして使う目的の1つに、水中で動いてアピールしてもらうことがあります。
元気な石ゴカイであれば、半分に切った後でも、ハリから出ている部分がクネクネと動きます。
逆に弱っている石ゴカイは、切らずにちょん掛け(少しだけハリを刺す)でも全く動きません。
1度弱ってしまうと復活は難しいので、買ったときの元気を長持ちさせる必要があります。
鮮度を保つ方法の前に、石ゴカイが弱る原因をいくつか紹介しておきます。
・石ゴカイにとっての適温は15度前後と言われており、寒い、暑いどちらに偏(かたよ)っても弱ります。特に夏の暑さには、激弱です。
・死んでしまった石ゴカイや傷ついた石ゴカイ、石ゴカイの排せつ物などと一緒にいると弱ります。
・水分を取られたり、表面のヌルヌルが無くなると弱ります。
石ゴカイの鮮度を保つ保管方法を紹介します。
上に挙げた石ゴカイが弱る原因を取り除いてあげることが、鮮度を保つ方法になります。
1.エサ箱は木製のエサ箱を使う
石ゴカイは寒さや暑さが苦手で、特に夏の暑い日に買ったままの状態で、地面に置いておくとすぐに弱ってしまいます。
そのため石ゴカイ等の虫エサを入れるエサ箱は、「木製のエサ箱」を使いましょう。
木製のエサ箱は、釣り場で水汲みバケツに海水をくみ、しっかりと濡らしてから使うと、木箱にしみ込んだ水分が蒸発するときに、熱を奪い、温度を下げる効果があります。
また、木箱には石ゴカイの排せつ物など余分な水分を吸収してくれる特徴もあります。
プラスチック製のエサ箱と比べると、値段が少し高い、箱が痛みやすい、少し重い、汚れが取れにくいなどのデメリットがありますが、石ゴカイの鮮度を保つには絶大な効果があります(´▽`)/
元気な石ゴカイを使うために、まず木製のエサ箱を用意することから始めましょう(´▽`)/
木製のエサ箱を選ぶときは、スライドさせてフタを開閉する物より、宝箱のように上下にパカパカ開閉し、フタ部分にマグネットが付いているタイプが使いやすいです。
エサ箱には、サイズ(大・中・小)がありますが、本格的な投げ釣りなどをするのでなければ、小サイズで十分な気がします。
(私も小サイズを使っています(ΦωΦ))
木製エサ箱を用意する---(゚∀゚)---!
2.購入するときに、粉はいらないと断る
通常、釣り具屋さんで石ゴカイを購入するとサービスで、土のような茶色い粉を入れてくれます。
この粉は、バーミキュライトなどで園芸用の土なのですが、ヌルヌルの石ゴカイをつかむときの滑り止めの役割と、排せつ物等の余分な水分を吸収するために入れてくれます。
ただ、この粉は元気な石ゴカイの水分も奪ってしまうので、徐々に石ゴカイが弱ってしまいます。
もし、「木製のエサ箱」と後で説明する「石粉(滑り止めの粉)」を持っているのであれば、石ゴカイを購入するときに、「粉は結構です。」と断り、容器にそのまま石ゴカイだけを入れてもらいましょう。
釣り場に着いて海水でエサ箱を濡らした後、容器から石ゴカイをエサ箱に移して下さい。
エサを買うところにエサ箱を持っていき、「粉無しでこれに入れて下さい。」でもOKです!
木箱と石粉を持っていたら、粉は無い方がいい---(゚∀゚)---!
3.石ゴカイを、ときどき洗う
買ってきた石ゴカイを木製のエサ箱に移したら、まず石ゴカイを海水で洗います。
エサ箱に海水を2~3cm入れます。
指でゆっくりとかき混ぜ、洗ってあげて下さい。
この時に、ちぎれていたり、傷ついている石ゴカイ、モヤモヤしているゴミなどを取り除いてあげます。
洗った後は、木箱のふたを閉め、すき間から海水を捨てて下さい。
これでエサ箱内の石ゴカイが弱る原因が取り除かれたことになります---(゚∀゚)---!
※エサ箱の中に海水をためて、その中にゴカイを入れておく方が元気が長持ちしそうですが、魚と同じで水の中が酸欠になり弱ってしまいます。ブクブク(エアーポンプ)を入れれば別ですが・・・。
釣り場にいる間は、2時間に1回ぐらい洗ってあげて下さい。
海水で洗ってあげる---(゚∀゚)---!
4.クーラーボックスで保管する
夏場は気温が高いので、エサ箱をクーラーボックスの中に入れて保管します。
暑いのも駄目ですが、冷えすぎもよくないので、保冷剤と木箱の間にタオルなどを挟み、氷や保冷剤の冷たさが直接エサ箱を冷やさないようにします。
冬場の寒さでも石ゴカイは弱ります。
理想的なのは発泡の箱にエサ箱を入れて、冷え過ぎないよう対策を取るのがいいですが、別に箱を用意するのは面倒臭いですね---(;゚Д゚)---!
私はクーラーボックスの氷の量を減らし、道具や釣った魚の上にタオルにくるんだエサ箱を置くようにしています。(外よりクーラーの中の方が寒さがマシです。)
春や秋のいい季節の時は、クーラーに入れず外に置いています。
外気温が厳しいときは、クーラーに入れる---(゚∀゚)---!
5.切った石ゴカイをエサ箱に戻さない
石ゴカイを切って使うときに、切ったゴカイをエサ箱に戻すと切り口からゴカイの体液が出て、エサ箱内が汚れ他のゴカイが弱ってしまいます。
切った石ゴカイは、別の容器に移しておきましょう。
エサ箱の中は元気なやつだけ---(゚∀゚)---!
5.石ゴカイの扱い方
石ゴカイの扱い方を紹介していきます(´▽`)/
1.石ゴカイをつかむときは「石粉」を使う
石ゴカイは1匹そのままでハリに刺したり、半分に切ったり、もっと小さく切ったり、と釣り方によってハリの刺し方が変わります。
ハサミで切るときもハリに刺すときも石ゴカイをつかむわけですが、石ゴカイの体の表面はヌルヌルしているので、何もないと滑ってとてもつかみづらく苦労します---(;゚Д゚)---!
そこで、上の写真にある「石粉」と呼ばれているものを使います。
石粉とは、貝殻やたまごの殻を細かく砕いて粉状にした滑り止めで、少量でも石ゴカイに付けると驚くほど滑らなくなります---(゚∀゚)---!
私も釣りを始めた頃は知らなかったのですが、試しに使ってみたときに、感動するぐらい石ゴカイがつかみやすくなって、驚いたことを覚えています---(゚◇゚)---!
釣り具屋さんで石ゴカイを買ったときに入れてくれる粉も滑り止めの役目を兼ねていますが、石粉の方が圧倒的に滑らなくなります。
石粉は釣り具屋さんで購入可能で4袋で100円程度でした。
ぜひ、騙されたと思って使ってみて下さい!
石粉は滑らなくなる魔法の粉---(゚∀゚)---!
2.石粉を使うときの注意
石ゴカイをつかむときにはとても役立つ石粉ですが、使うときにはいくつか注意する点があります。
石ゴカイが弱る---(;゚Д゚)---!
石ゴカイに石粉が付くと滑らなくなる代わりに、石ゴカイの表面のヌルヌルが無くなり弱ってしまいます。
石粉をかけるための容器をエサ箱とは別で用意して、1匹ずつエサ箱から移して使うようにしましょう!
1匹ずつ別容器に移して使う---(゚∀゚)---!
いろんな物が白くなる---(;゚Д゚)---!
石粉を触った手で物を触ると、粉が付いて白くなります。
竿、リール、帽子、カメラ、そこらへんのもの全部真っ白になります。
水汲みバケツを近くに置いて、こまめに手を洗いましょう!
手を洗う---(゚∀゚)---!
ラインが傷付く---(;゚Д゚)---!
石粉は研磨剤(けんまざい)のようなものでもあります。
石粉まみれの白い手でラインチェックをしたり仕掛けを作ると、ラインに傷が付きます。
特に細いハリスを結ぶときには注意が必要です。
こまめに水汲みバケツで手を洗いましょう!
手を洗う---(゚∀゚)---!
軽い器は飛んでいく---(;゚Д゚)---!
石粉を入れる容器ですが、陶器などの重みのある小さい、かつ浅い容器を使うことをおススメします。
プラスチックのような軽い容器だと風が吹くと飛んでいきますし、コップのような深い容器では石ゴカイを取りづらいです。
上の写真の私が使っている器は、ケーキかプリンが入っていた空容器です。
容器は陶器の器(うつわ)で---(゚∀゚)---!
濡れると役立たず---(;゚Д゚)---!
石粉は乾燥した粉ですが、水分を含み過ぎると溶かした片栗粉のようになってしまい、石ゴカイの表面に付かなくなります。
少々は大丈夫ですが、ベチャベチャにならないように気を付けて下さい。
雨が降っているときには、石粉を入れる容器をクーラーの中に入れる等濡れない対策を取りましょう。
濡れないようにする---(゚∀゚)---!
3.石ゴカイを触れない人はこれを使う
私は平気ですが、世の中にはイソメ類が気持ち悪くて触れないって方が結構いらっしゃいます。
ゴカイつかみ器
石ゴカイが触れないから投げ釣りが出来ないとか、もったいなさ過ぎる(楽しいのにっ!)ので、人の指に比べるとやりづらいのですが、イソメ類を挟んでつかめる道具を使いましょう!
下のタイプの他にもいろいろ種類がありますので、ぜひ石ゴカイを嫌がらず投げ釣りなどにも挑戦して下さい。
慣れたら手でもつかめるようになるかもしれません(´▽`)/
にせものゴカイ
今はイソメに似せた偽物(ワーム)なども発売されています。
本物のイソメ類には勝てませんが、かなり作り込まれているのでちゃんと魚は釣れます。
6.石ゴカイの刺し方
石ゴカイのハリの刺し方は、釣り方によって使い分けます。
ウキ釣りでは、1匹でちょん掛け
アジ、メバル、コッパグレなどをウキ釣りで狙うときは、切らずに1匹そのままで使い、ちょん掛けにします。
ちょん掛けは、ハリをちょこっとだけ刺す刺し方で、ゴカイが弱りにくいとされています。
頭の固いところから刺すと外れにくいので良いとよく言われますが、私は頭に刺すと石ゴカイがすぐ弱ってしまう気がするので、頭の5mm程下から刺すようにしています。
ハリのカエシ部分まで外に出せば、少々のことでは外れません。
元気なまま水中で動いて、魚にアピールしてもらいましょう!
ウキ釣りはちょん掛け---(゚∀゚)---!
投げ釣りでは、切って通し刺し
投げ釣りで石ゴカイを切って使うときは、切って通し刺しにします。
通し刺しは、ハリいっぱいにゴカイを刺す刺し方で投げたときにもエサが外れにくくなります。
石ゴカイの切り口からハリを刺し、ハリの軸いっぱいに刺した後、体の外に針先を抜きます。
石ゴカイをどれだけの長さに切るかは、ハリの大きさや、魚の食い気によりますが、1匹を半分に切って使う方が多いように思います。
ハリが大きい(長い)ときは長く切りますし、魚の食い気が無い(アタリが無い)ときにも石ゴカイを長く付けてアピールします。
アタリがあるけどのらない(ハリに掛からない)ときは、ハリを小さくして、エサも小さくするのがいいですね。
どんな刺し方でも、ハリから先の部分に石ゴカイが出ていないと、せっかくのクネクネした動きが無くなります。
5mm以上は出すようにしましょう---(゚∀゚)---!
投げ釣りは切って通し刺し---(゚∀゚)---!
7.余った石ゴカイはどうする?
買った分の石ゴカイを使いきり、満足したからもう帰ろう。ってなるのが理想ですが、実際は多めに買ってしまい余ることがあると思います。
余った石ゴカイは海に帰すか持って帰るかの2択になりますが、持って帰るを選んだときには、準備が必要になります。
次の釣行まで生かしておく方法
次の釣りの機会まで、生かしておく方法を紹介します。
- 家に帰る前に、エサ箱の中で石ゴカイを海水できれいに洗う。
- ペットボトルなどに海水を入れて持ち帰る。
- 家に着いたら、エサ箱を新聞紙などで包み、冷蔵庫に入れる。
- 1日に2回ほど、持って帰った海水で洗ってあげる。
で、1週間ぐらいは元気なままです(´▽`)/
家族に許可をもらって冷蔵庫に入れるか、こそっと入れるかは、あなた次第---( ˘艸˘ )---!
私の場合は、土曜日に釣りをして、翌日の日曜日にも釣りに行くのであれば持って帰ります。
1週間後になるようなら海に帰します。
ちなみに我が家の冷蔵庫は、ゴカイ禁止なので、保冷剤をクーラーボックスに入れて冷蔵庫の代わりにしています。(保冷剤は適当に交換します。)
冷蔵庫で保管---(゚∀゚)---!
8.まとめ
この記事では、「石ゴカイの取り扱いと鮮度を保つ方法」について紹介しました。
木製のエサ箱を用意し、少し手間をかけてあげるだけで、ずっと元気な石ゴカイを使うことが出来ます。
水中でウネウネ動く石ゴカイを見つけたら、魚も食べずにはいられないはずです---(゚∀゚)---!
ぜひ、元気な石ゴカイで、釣果倍増をめざして下さい!!
では、また~(´▽`)/