こんにちは!うぉさかなです。
この記事では、「タチウオ用ワイヤー仕掛けの作り方」を紹介します。
タチウオ釣りでは鋭い歯に切られないようにワイヤー仕掛けを使うことが一般的ですが、魚が釣れるたびにワイヤーがヨレヨレになって交換している方も多いと思います。釣れて嬉しいですが、お財布には優しくないですよね~。今回はそんなタチウオ用ワイヤー仕掛けを手軽に自作する方法を紹介する記事となります。
タチウオ用ワイヤー仕掛けには、いろいろな形状がありますので、
・1本針仕掛け
・水平2本針仕掛け
・固定式上下2本針仕掛け
・遊動式上下2本針仕掛け
・つらぬき型仕掛け
の5種類の作り方を順番に紹介していきます。1本針仕掛けのところで作り方の基本を説明していますので、読んでもらった後、自分の作りたい仕掛けに飛んでもらえたらと思います。
よろしくお願いします---(゚∀゚)---!
【もくじ】
1.仕掛け作りに必要な材料と道具
私がワイヤー仕掛けを作るときに使っている材料と道具を紹介します。よかったら参考にして下さい---(゚∀゚)---!
1.ワイヤーハリス
「ゴーセン 太刀魚用ソフトハリス #51×12」
まずは、ワイヤーハリスですね。私はゴーセンのソフトタイプワイヤー#51×12を使っています。#51はワイヤーのサイズで数字が大きくなる程、細くなります。51はこのシリーズの中で1番細いワイヤーです。×12は12本撚りのことです。ワイヤーハリスは細いワイヤーを何本もヨリ合わせて1本にしており、数が増えるほど細くなりしなやかなワイヤーとなります。値段も撚り数が多いほど高くなります。他のラインと一緒で細いほどアタリは増えますが、切れやすくなります。強度としなやかさ、値段と相談して選んで下さい。
「ヤマリア LPステンレスクリップ3S」
スリーブとは、ワイヤーを固定するための圧着金具です。専用のプライヤーでかしめて(押し潰す)使います。サイズがありますので使用するワイヤーハリスの太さに合ったスリーブを用意して下さい。私は#51サイズのワイヤーハリスを使うので3Sサイズを購入しています。 3.夜光ビーズ
「ヤマシタ 20倍ビーズ 2号(夜光グリーン)」
エサを目立たせてアピールするために、暗闇で光る夜光ビーズを入れています。 4.ハリ
「ささめ針 カン付チヌ 3号 50本入」
仕掛けに使うハリは、カン付きと呼ばれる輪っかの付いたハリが使いやすいです。私はカサゴ釣りなどにもよく使う3号のチヌ針を使っています。軸の長いタチウオ用のハリなどもありますので、お好きなものを使って下さい。 5.スナップ付きサルカン
「ヨーヅリ ローリングインター 6号」
道糸との接続部分には、スナップ付きサルカンを使います。 ここからは、道具の紹介になります。
6.専用プライヤー(ハンドプレッサー)
「ヤマシタ ハンドプレッサー SS」
先に紹介したスリーブをかしめるために、専用のプライヤーが必要となります。なかなかのお値段のプライヤーですが、スリーブに合わせた溝が切ってあり、きれいに固定することができます。サイズが2種類ありますので、使用するスリーブに合った方を選んで下さい。私は3Sサイズのスリーブを使いますので、小さい方を購入しました。
「ピックボーイ ストリングカッター SC-150」
ワイヤーハリスを切るときに使います。よく切れるニッパーを用意して下さい。切れないニッパーやハサミを使うとワイヤーがほつれて、スリーブの穴に通すことができなくなります。 8.ものさし
ワイヤーの長さを測るときにものさしを使います。
2.シンプル1本針仕掛け
材料と道具がそろったら仕掛けを作っていきましょう---(゚∀゚)---!まずは、基本となるシンプルな1本針仕掛けです。スリーブやハンドプレッサーの使い方なども一緒に説明していきます。
1.ワイヤーハリスを必要な長さで切る
ワイヤーハリスを必要な長さで切ります。この後の作業でワイヤーの両端にハリとスナップ付きサルカンを取り付けたり、作る途中でワイヤーがほつれて切ることもあるため、仕上がりは切った長さよりも5〜10cm程短くなります。ワイヤーハリスも普通のハリスと同じように長い程、魚の警戒心が薄れ食いは良くなります。私は25cmで切って、全長15cmほどの仕上がりとしています。
2.ワイヤーハリスに、スリーブ、ビーズ、カン付針を通す
ワイヤーハリスにスリーブ、ビーズ、カン付針の順番で通します。
小さくて分かりづらいですが、スリーブの穴の写真です。ひょうたんのような形の穴が開いています。上下関係なく穴の中にワイヤーハリスが通ればOKです。
穴に通すのを何回か失敗するとワイヤーがほつれて、さらに通しづらくなります。ほつれた場合は、その部分を切ってしまいましょう。
3.折り返してビーズ、スリーブにワイヤーハリスを通す
ワイヤーハリスの先端を折り返し、ビーズ、スリーブの順で穴に通します。
※ワイヤーハリスは折り紙のように曲げてグッと押さえると、キンクという折れ目がついて形がくずれてしまいます。優しく扱って下さい。
4.更に折り返し、スリーブにワイヤーハリスを通す
メーカーの取り扱い説明ではスリーブの中に1回折り返したワイヤーハリスを通してから、かしめるとなっています。(スリーブの中にワイヤーハリスが2回通っている状態)
が、私は上手くできずワイヤーハリスがすっぽ抜けてしまうことが多かったため、更にもう1回折り返してスリーブに通しています。(スリーブの中に、ワイヤーハリスが3回通っている状態) スリーブの穴のすき間が少なくなっているため、少し入れづらいですが頑張って下さい。
5.スリーブ上側の輪っかが見えなくなるまで引っ張る
片手でスリーブ、もう一方の手でワイヤーハリスの先端を持ってゆっくりと引っ張ると、スリーブ上側のワイヤーハリスの輪っかが小さくなります。輪っかがスリーブに納まるまで引っ張りましょう。
※引っ張り過ぎて抜けないように気を付けて下さい。
6.ハリの上の輪の大きさを調整する
片手でスリーブをつまんで、もう一方の手で長い方のワイヤーハリスを引っ張るとハリの上の輪っかが小さくなっていきます。輪っかが2mmぐらいになるまで引っ張りましょう。
※ハリが動かなくなるまでガチガチに縮めてしまうと、エサが付けづらくなります。
7.スリーブをかしめる
ハンドプレッサーには、溝部分の上にスリーブのサイズが刻印されています。使用するスリーブと同じサイズの溝に、スリーブをセットして軽くにぎります。
上はハンドプレッサーの台紙の裏に書かれた説明図です。説明図のようにスリーブは幅の狭い方(8の字の上下)が溝に当たるようにセットします。
スリーブがきっちりとセットされた状態で、ハンドプレッサーのグリップ(オレンジ色の部分)握り込みます。しっかりと握り込むことでスリーブが押し潰され、ワイヤーハリスに固定できます。
※ワイヤーハリスが抜けないか確認!
ハリをつまんだ状態で、ワイヤーハリスを引っ張ります。強く引っ張ってもワイヤーハリスが動かなければOKです。スリーブからワイヤーが抜けてくるようなら失敗です。
※かしめるのを失敗したときは?
失敗したときには、上の写真の赤丸の部分でスリーブを強く潰すと固定できます。ただし、スリーブがペッチャンコになり見た目は悪くなります---(;゚Д゚)---!
8.余ったワイヤーハリスを切る
飛び出ているワイヤーハリス部分を、ニッパーを使いスリーブギリギリでカットします。
※ワイヤーハリスの切れ端に注意!!
ワイヤーハリスの切れ端は確実にゴミ箱に捨てて下さい。踏んで刺さると、涙が出るほど痛いです━━(;゚Д゚)━━!!
9.反対側にスナップ付きサルカンを取り付ける
ワイヤーハリスの反対側にスリーブ、スナップ付きサルカンの順番で通します。
10.ワイヤーハリスを折り返しスリーブに通す
ワイヤーハリスを折り返して、スリーブに通します。ハリ側の方と同じですね。
11.更に折り返してもう1回スリーブの中に通す
しっかり固定できるように、もう1回通します。
12.スリーブ下側の輪っかが見えなくなるまで引っ張る
スリーブ下の輪っかがスリーブ内に納まるまで、スリーブをつまんでワイヤーハリスの先端を引っ張っります。
13.スナップ付きサルカン先の輪の大きさを調整
スナップ付きサルカン先の輪っかが2mm程度になるように、スリーブをつまんでワイヤーを引っ張ります。
14.スリーブをかしめる
ハンドプレッサーの溝にスリーブをセットし、しっかりと握り込んでスリーブを固定します。
15.余ったワイヤーハリス切る
スリーブから飛び出たワイヤーハリスをニッパーで切ります。
16.完成
これで1本針仕掛けの完成です!
上手くできました( ´ ▽ ` )ノ?
3.水平2本針仕掛け
次は水平2本針仕掛けです。エサのキビナゴを泳いでいるようにセットできるのがいいところです。
1.ワイヤーハリスを必要な長さで切る
2つ折りにしますので切ったワイヤーハリスの約半分から5cm引いた長さがハリスの長さになります。私は約15cmのハリスの長さで作るので、40cmで切ります。
2.片側にハリとビーズを取り付ける
ワイヤーハリスの片側にハリとビーズを取り付けます。(取り付け方は、上の1本針仕掛けのところを見て下さい。)
3.スリーブ、スナップ付きサルカンを通す
ハリを付けた反対側のワイヤーハリスにスリーブ、スナップ付きサルカンの順に通します。
4.折り返してスリーブに通す
ワイヤーハリスの先を折り返してスリーブに通します。
5.反対側にもハリとビーズを取り付ける
ワイヤーハリスの反対側にも、ハリとビーズを取り付けます。
6.ワイヤーハリスを2つ折りにします
2つのハリをそろえてつまみ、スナップ付きサルカンを引っ張ります。ワイヤーハリスを2等分にします。
7.スリーブを固定する
2等分を保ったままスリーブをスナップ付きサルカンの方に動かし、2mmほど離して固定します。
8.左右に少し引っ張る
ハリを持って左右に少し引っ張るとワイヤーハリスの間にすき間ができていい感じになります。
9.完成
これで水平2本針仕掛けの完成です!
できたー( ´ ▽ ` )ノ!!!
4.固定式上下2本針仕掛け
次は固定式上下2本針仕掛けの紹介です。キビナゴをセットするとき、2本のハリでしっかりとセットできます。上側のハリも固定されているため、フッキング時に上側のハリにも力が入りやすくなります。
1.ワイヤーハリスを必要な長さで切る
ワイヤーハリスを必要な長さで切ります。私は30cmぐらいにしています。
2.スリーブ、ハリを通す
ワイヤーハリスにスリーブ、ハリの順で通します。このとき、写真のように必ずハリの内側の穴を通して下さい。
※外側から通すとできあがったとき、ハリの向きが下向きになってしまいます。
3.先端から約10cmのところでハリを固定する
下側にもう1本ハリを付けるために、先端から10cmほどのところでハリを固定します。(固定方法は、上の1本針仕掛けのところを見て下さい。)スリーブの上下の輪っかの大きさを変えながら、10cmぐらいになるよう調整して下さい。
調整できたらスリーブをかしめて、ハリを固定します。
4.スリーブ、ビーズ、ハリを通す
ワイヤーハリスにスリーブ、ビーズ、ハリの順番で通します。
5.ハリを固定する
上のハリと2cmほど離して下のハリを固定します。固定した後、余ったワイヤーハリスをカットします。
※上のハリはエサのキビナゴの目の近く、下のハリはキビナゴのお尻の穴の近くに刺しますので、あまり離し過ぎるとエサをきれいにセットできなくなります。
6.反対側にスナップ付きサルカンを取り付けて完成
ワイヤーハリスの反対側からスリーブ、スナップ付きサルカンを通したあと固定します。余ったワイヤーハリスを切ったら完成です!
これで完成( ´ ▽ ` )ノ!!!
5.遊動式上下2本針仕掛け
上側のハリが自由に動くため、エサのサイズに関係なくバランスよくセットできます。
1.ワイヤーハリスを必要な長さで切る
ワイヤーハリスを必要な長さで切ります。私は30cmぐらいにしています。
2.ビーズと針を取り付ける
ワイヤーハリスにスリーブ、ビーズ、ハリの順番で通し、取り付けます。(取り付け方は、上の1本針仕掛けのところを見て下さい。)
3.反対側からビーズとハリを通す
ワイヤーハリスの反対側からビーズ、ハリの順番で通します。ハリは上を向くように、外側の穴から通します。ビーズはハリがスリーブを通り抜けていかないように、ストッパーの役割があります。
4.反対側にスナップ付きサルカンを付けたら完成
反対側からスリーブ、スナップ付きサルカンの順に通し、スリーブを固定した後、余りのワイヤーをカットしたらできあがりです!
できた~?( ´ ▽ ` )ノ
6.つらぬき型仕掛け
最後はつらぬき型仕掛けです。がまかつの「つらぬきタチウオ」という大人気の商品をマネして作ります。この仕掛けを作るときには、熱収縮パイプとハリを別で用意して下さい。
・熱収縮パイプ
「ささめ針 熱収縮パイプ 2号」
2本のハリを背中合わせで固定させるために使います。ライターやドライヤーなどで熱を加えると収縮するパイプ(チューブ)です。サイズがたくさんありますが、普通のハリの太さであれば2号を選べば大丈夫だと思います。
・ハリ
「がまかつ 管付チヌ 3号」
ハリを背中合わせでくっつけるので、管の部分がまっすぐになっているがまかつ製の管付ハリを用意します。
では、作っていきます!
1.ワイヤーハリスを必要な長さで切る
ワイヤーハリスを必要な長さに切ります。私は25cmほどで切ります。
2.スリーブ、ハリ2本を通す
ワイヤーハリスにスリーブ、ハリ2本の順で通します。ハリは、写真のように背中合わせになるように通します。
3.スリーブを固定する
2本のハリを背中合わせにして、ハリの上ギリギリでスリーブを固定します。(スリーブの固定方法は、上の1本針仕掛けのところを見て下さい。)
4.熱収縮パイプを2cmで切りハリにかぶせる
熱収縮パイプを2cmほどで切って、ワイヤーハリスに通した後、ハリにかぶせます。
5.熱収縮パイプを収縮させる
火傷と火事に注意して熱収縮パイプをライターであぶり収縮させ、2本のハリを固定します。
6.ワイヤーハリスの反対側に輪っかを作ったら完成
ワイヤーハリスの反対側からスリーブを通し、2~3cmの輪っかができるように固定したら完成です!
※つらぬき型仕掛けは、輪っかの方からキビナゴを貫通させてセットしますので、スナップ付きサルカンは使用しません。
できたかーい?( ´ ▽ ` )ノ
7.まとめ
この記事では、5種類のタチウオ用ワイヤー仕掛けの作り方を紹介しました。ワイヤーハリスの長さやハリの種類、ビーズの位置などは私が勝手に決めたものなので、自由に変えてもらって結構です---(゚∀゚)---!釣りに行けば、もう少しハリスを長くしたいとか、タチウオのサイズが小さいのでハリをワンサイズ小さくしたい、大物に切られたから太いワイヤーハリスを使いたいなどやりたいことがたくさん出てくると思います。市販品では対応できないことも、自分で作れば自由自在です!お金も節約できますしね!いろいろな工夫を仕掛けに取り込んで、あなたの理想に合った「タチウオ用ワイヤー仕掛け」を作って下さい!
では、また~( ´ ▽ ` )/